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スリーブを利用した気密測定

通常、気密測定を行う場合には、小さめの窓にプラダンを貼り付けてそこから気密測定器の排気を行いますが、換気用の150Фのスリーブがあれば、スリーブを通して気密測定ができます。窓に養生テープを貼っても多少の漏れが出る可能性がありますがこちらの方が気密漏れしにくいので正確な測定ができると思います。

ただ、気密測定器には直接150Фのダクトを接続することができないので、DIYで変換アダプターを作成しました。

150Фの塩ビ管の縁を広げるためにどんぶり鉢に塩ビ管をあてがってドライヤーで温めながらグリグリ押し広げていって、気密測定器の口径と合うまで広げます。

出来上がったアダプターです。

これで、150Фのダクトを使えるようになります。

ダクトが使えるようになることの利点として、加圧法の試験がやりやすくなるということがあります。

加圧法で試験をする場合は室内の気圧が高くなるので、外気を吸い込むためのエアチューブを押しつぶす力がかかります。ビニールのチューブの場合にはチューブが押しつぶされるので、窓のすぐ近くまに気密測定器を据え付ける必要がありますが、ワイヤーの入ったダクトを使えば圧力で押しつぶされることは無いので窓から離れた位置に気密測定器を設置することができます。

下の写真はビニールチューブで加圧法の試験を行っている様子ですが、窓のすぐ近くに気密測定器を置けるように、高さ調整など苦労して測定しています。

加圧式の場合は、外の空気を室内に送り込む方向でファンを回しますので、窓と測定器を繋ぐチューブが押しつぶされますので極力窓の近くに設置する必要があります。